@@ -23,9 +23,8 @@ published: '2025-04-21'
2323複数の転職サイトを使っていたけど、ちゃんとスカウト数をカウントしたのはFindyの一つだけ。
2424実際はもっとスカウト来ていた。(LAPRAS, Forkwell, YOUTRUST, Wantedly etc...)
2525
26- SNSなどで「35歳を過ぎるとスカウトが来なくなる」といった声があったのを記憶していたけど、むしろ毎日大量にスカウトメールが届いて埋もれていた。
27- とはいえ、全部に返信できるわけじゃないし、1社ずつちゃんと調べるだけでも時間かかる。
28- 結構エネルギーも使うし、取捨選択の難しさは地味に大変だった。
26+ SNSなどで「35歳を過ぎるとスカウトが来なくなる」といった声があったのを記憶していたけど、むしろ毎日大量にスカウトメールに埋もれてしまった。
27+ 全部に返信できるわけじゃないし、1社ずつちゃんと調べるだけでも時間かかる。この取捨選択の難しさは地味に大変だった。
2928
3029## 転職活動スケジュールと戦略
3130
@@ -34,44 +33,46 @@ SNSなどで「35歳を過ぎるとスカウトが来なくなる」といった
3433
3534今までの転職は「良いところがあれば〜」くらいのペースでやってたので、今回はだいぶ追い込まれていた。
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37- なので、以下のようなおおよそのスケジュールを組んで、余裕を持って転職先を決めることを想定していた 。
36+ なので、以下のようなおおよそのスケジュールを組み、余裕を持って転職先を決めることにした 。
3837
3938- 2024-11 : カジュアル面談を通じて候補先企業を絞り込む
4039- 2024-12 ~ 2025-01 : 選考
4140- 2025-02 : 最終選考、オファー面談など
4241- 2025-03 : 意思決定、内定受諾
4342
4443しかし、そううまくはいかなかった。
44+ 20社以上と面談を重ねるうちに、自分がどの方向に進むべきかわからなくなってしまった。
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46- 20社以上と面談を重ねるうちに、自分がどの方向に進むべきかわからなくなってしまった。
4746どこも魅力的で、いずれの企業にも自分のスキルを活かせそうであり、キャリアにもプラスになるように思えたため、自分の中での優先順位がつけられなくなった。
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4948## ミドルエイジのキャリア課題
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51- 2025年4月で不惑を迎えた。
50+ 2025年4月で不惑を迎える(迎えた)。
51+
5252今まではおおよそ5年ごとに転職をしてきたが、今後そのような間隔で環境を変えることができるのか不透明だった。
5353さらに10年後、20年後、自分はどうなっているのか、どんな仕事をしているのか、全く想像がつかなくなった。
5454
5555年齢的に言えば、もう若手じゃない。
5656伸び代とかポテンシャルとかで評価されることも減ってくるし、「マネジメント or スペシャリスト?」を問われることも増えた。
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58- でも一番困ったのは、自分がいわゆる“ジェネラリスト”だったということ。
59- なんでもある程度はできる。でも何かに尖ってるわけじゃない。
60- そういう自分が今の転職市場でどう見られるのか、結構怖かった。
58+ でも一番困ったのは、自分がいわゆる“ジェネラリスト”だったということ。
59+ サービス開発においてはある程度はフルスタックにできると思うし、未知の領域のキャッチアップの早さにも自信がある。
60+
61+ でも何かに尖ってるわけじゃない。そういう自分が今の転職市場でどう見られるのか、結構怖かった。
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6263そこにきて、生成AIの流れも無視できない。
6364今のスキルが5年後にどこまで通用するかなんて、全然わからない。
6465
65- だからこそ、一回立ち止まって、自分のキャリアの軸を見直す必要があると感じ、 当初のスケジュールを変え、2024-12は自身のキャリアを見つめ直す時間に充てることにした 。
66+ だからこそ、一回立ち止まって自分のキャリアの軸を見直す必要があると感じ、 当初のスケジュールを変え、12月は自身のキャリアを見つめ直す時間に充てることにした 。
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6768## キャリア再考
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69- ここで読んだのが [ ストラテジック・キャリア] ( https://presidentstore.jp/category/BOOKS/002186.html ) で、これを参考に、以下のようなことを考えた。
70+ そこで読んだのが [ ストラテジック・キャリア] ( https://presidentstore.jp/category/BOOKS/002186.html ) で、これを参考に、以下のようなことを考えた。
7071
71721 . 自分の強みを知る
7273 - 過去に他者から評価を受けたこと/発言をまとめて、ChatGPTに分析させた
73742 . PVP(Personal Value Proposition) を作成する
74- - 読書メモをChatGPTに食わせて書籍通りのプロセスでハンドリングさせた
75+ - 書籍に沿ったプロセスで、読書メモとChatGPTを使って言語化を進めた
75763 . 将来的にこうありたい、という明確なビジョンを定める
7677 - 「理想のプログラマー」という軸を3つに絞り込んだ
7778 - 「ソフトウェアエンジニア」じゃなくて、job descriptionに縛られない表現を選んだ
@@ -84,7 +85,7 @@ SNSなどで「35歳を過ぎるとスカウトが来なくなる」といった
8485そのスコアの上位企業を優先的に選考を進めていくことにした。
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8687もちろん数字だけで決めたわけではないけど、点数をつけることで優先順位が見えてきたのは大きかった。
87- 気持ちが揺れるときに、「でもこの軸には合ってるよな」って思い返せる、そういう判断材料にはなった 。
88+ 気持ちが揺れたときに、第三者視点で見つめ直すための判断材料になった 。
8889
8990## 選考フェーズの振り返り
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@@ -95,7 +96,7 @@ SNSなどで「35歳を過ぎるとスカウトが来なくなる」といった
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9697内定をいただいた企業の中には、オファー面談後に会食の場を設けてもらったり、こちらの不安や疑問にも丁寧に向き合ってくれた会社もあって、とても印象に残った。
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98- 最終的にその企業のうち一部にはご辞退の連絡をさせていただいたものの 、誠意を持って向き合ってくださったことには深く感謝しており、今後も陰ながら応援したいと思っている。
99+ 最終的にその企業のうち一部には辞退の連絡をしたものの 、誠意を持って向き合ってくださったことには深く感謝しており、今後も陰ながら応援したいと思っている。
99100
100101## 選考を通じて得た視点
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@@ -104,13 +105,13 @@ SNSなどで「35歳を過ぎるとスカウトが来なくなる」といった
104105
105106### プロダクト志向であること
106107
107- 選考過程でよく問われたのは、「技術のための技術」ではなく 「プロダクトの価値をどう高めるか」に関する視点だった。
108+ 選考過程でよく問われたのは「プロダクトの価値をどう高めるか」に関する視点だった。
108109たとえバックエンドやインフラ領域であっても、事業やユーザーとの接点を理解しながら動けることが強く期待されていた。
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110111### チームや組織を動かす役割への期待
111112
112113いくつかの企業からは「周囲を巻き込んでチームを前に進められるか」への期待が明確に示された。
113- 自分の場合、技術選定や開発プロセスの整備、ドキュメント標準化、他メンバーの巻き込みといった行動が評価されていたようで、
114+ 自分の場合、技術選定や開発プロセスの整備、ドキュメント標準化、他メンバーの巻き込みといった行動が評価されていたようで、
114115それらをより広範囲で発揮してほしいというリクエストにつながっていた。
115116
116117マネージャーじゃなくても、現場にいながらチームに影響を与えるような動きができるかどうか、そこが問われていた気がする。
@@ -125,21 +126,21 @@ SNSなどで「35歳を過ぎるとスカウトが来なくなる」といった
125126### プロダクト責任者的な視座
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127128プロダクトマネージャ経験があるからか、「技術と事業の両面に責任を持つ立場」を期待されることも多かった。
128- 具体的には、シニアエンジニアとして開発チームに所属しながらも、要件整理や事業戦略の技術的実現可能性を見極めるような、
129+ 具体的には、シニアエンジニアとして開発チームに所属しながらも、要件整理や事業戦略の技術的実現可能性を見極めるような、
129130「技術と事業をつなぐ」動きを期待される場面があった。
130131
131132自分としては、そこにどこまで関わるべきかは迷いもあって、今回の転職ではあえてそういう役割からは一歩引いたが、
132133「この立ち位置をどう捉えるか」は今後のテーマとして残ってる。
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134135## 最終的な選定理由
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136- 最終的には、いくつかもらった内定の中から、1社を選んだ。
137+ 最終的には、いくつかもらった内定の中から、1社を選んだ。
137138決め手は「自分がどう在りたいか」だった。待遇とか知名度とか、もちろん無視はできないが、
138139今回は、それよりも「これから10年、自分はどうやって働いていくのか」を軸に考えることにした。
139140
140141何社かからは、プロダクト責任者的な立ち位置や、テックリードとしての役割を期待された。
141142これまでのキャリアを考えれば、それは自然な流れに思えた。
142- プロダクトマネージャやチームリーダーの経験もあり、そうした役割を引き受けること自体に抵抗はなかった 。
143+ プロダクトマネージャやチームリーダーの経験もあり、そうした役割を引き受けること自体にも抵抗はなかった 。
143144
144145だが、それは本当に自分が目指していた姿なのか?と立ち止まって考えたとき、違和感が拭えなかった。
145146
@@ -167,12 +168,12 @@ AIエージェントにより「生半可なスキル」は淘汰されるので
167168そんな姿を子どもたちに見せたくなかった。
168169
169170選んだ道には、不安も当然ある。
170- プロダクト責任者やチームリーダーのように、希少価値が高い環境をあえて選ばず、より技術の深い領域に向かうという判断は、挑戦でもある 。
171+ プロダクト責任者やチームリーダーのように、希少価値が高い環境をあえて選ばず、より技術の深い領域に向かうという判断は、自分にとって大きな挑戦でもある 。
171172
172173だが一方で、生成AIによって学習コストは劇的に下がっていて、挑戦のハードルもまた下がっている。
173174また、自分のこれまでの経験は割とユニークな文脈を含んでいる気がして、それを活かすことで自分なりの価値提供ができるのではないかという感覚もある。
174175
175- 最終的に、自分が納得できる選択をした。
176+ 最終的に、自分が納得できる選択をした。
176177そして今は、その判断が正しかったと思えるよう、日々を積み重ねていきたいと考えている。
177178
178179## 転職活動を振り返っての反省
@@ -187,26 +188,27 @@ AIエージェントにより「生半可なスキル」は淘汰されるので
187188転職エージェントからの連絡も放置してしまって、申し訳ないことした。
188189
189190一方で、生成AIのサポートを受けながら情報整理や選考準備を進めることができたことは、精神的な負担の軽減に大きく寄与した。
190- 特に、複数の企業とのやり取りを並行する中では、情報の要約やメール本文の下書きなどにAIを活用したことで 、一定の精神的余裕を確保することができた。
191+ 特に、複数の企業とのやり取りを並行する中では、情報の要約やメッセージ本文の下書きなどにAIを活用したことで 、一定の精神的余裕を確保することができた。
191192全部を自力でやってたら、途中で折れてたかもしれない。
192193
193194今後同じような転職活動を行う人がいるとすれば、最初からテンプレート化と感情マネジメントを意識することをおすすめしたい。
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195- - 返信対応のテンプレートを作っておく
196+ - 送信するメッセージのテンプレートを作っておく
196197- 一喜一憂しすぎない、ある程度フラットな心持ちを保つ
197198
198- というか、転職サイト側のメッセージのやり取り自体、AIチャットで文言を自動生成するとかMCPでメール自動送信とか、そういうのがあってもいいんじゃないかと思った。
199+ というか、転職サイト側のメッセージのやり取り自体、AIチャットで間接的なやりとりさせるとか、メッセージ自動生成するとか、スケジュール自動調整とかメール自動送信とか、
200+ そういうのが組み込まれていてもいいんじゃないかと思った。
199201
200202## 今後の展望
201203
202204今回選んだ職場は、今までよりも一段深い技術領域に踏み込む環境。
203205中長期的には、クラウドインフラや仮想化基盤など、抽象度が高く、学習コストが高い領域にどっぷり浸かっていきたいと考えている。
204206
205207また、設計やドキュメント整備といった、技術と運用の間をつなぐ領域にも引き続き取り組む。
206- アーキテクチャやプロセスを言語化して、再現可能な仕組みに落とし込むことは、組織全体の生産性や持続可能性に大きく寄与すると信じている
208+ アーキテクチャやプロセスを言語化して、再現可能な仕組みに落とし込むことは、組織全体の生産性や持続可能性に大きく寄与すると信じている。
207209そうした「文書化する技術」は、生成AI時代において改めて価値を持つ領域でもあり、引き続き注力していきたいテーマのひとつ。
208210
209- また、勤務先に閉じず、副業や技術コミュニティとの接点も活用しながら、長期的な視点でキャリアの選択肢を拡張していきたい 。
211+ また、勤務先に閉じず、副業や技術コミュニティとの接点も活用しながら、長期的な視点で外部環境の変化に耐えうるようなキャリアの柔軟性を確保していきたい 。
210212
211213## まとめ
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