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WCAG JISをIDTとして制定することがW3Cに与えるメッセージ #1934

@murata2makoto

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@murata2makoto

WCAG JISをIDT(Identical)として制定するという判断は、W3Cに対して次のような明確なメッセージを送ることになります。

WCAGは西洋中心主義のままで構わない。日本語に関する問題は、規範的(normative)に扱う必要はなく、参考情報に過ぎない(non-normative)注を付けてくれればそれで十分である

以下、背景を説明します。

WCAG 2.2は、西洋の言語と組版を前提として作られた仕様です。W3C Accessibility Guideline WGの
チャーター案
でも、

For example, the current handling of text presentation for non-Latin script languages means that readers of those languages with disabilities are offered no support.(日本語私訳: 例えばたとえば、非ラテン文字系言語におけるテキスト表示の現在の扱いでは、そうした言語の読者で障害のある人々には、いかなる支援も提供されていない。)

と明言されています。

それを認識したうえでIDTを選ぶことは、これを問題ではないと日本として公式に認める行為に他なりません。

しばしば、IDT は無難で安全な選択肢だと思われていますが、今回は明白にそうではありません。

IDTを選ぶことは、

  • WCAG の設計思想を全面的に支持し
  • 西洋中心的な前提を是認し
  • 日本語固有の問題を規範外に置く

という明確な立場表明です。

私はこれまでとW3Cに対して西洋言語中心主義を改めよと要求してきましたし、今後も要求するつもりです。公式反対(formal objection)もWCAG 2.2 CRのときに出しました。一方、W3Cには、WCAG 2.2を一切変えるべきではない、WCAG 3以降も国連の公用六言語だけ考慮すればよいという意見がはっきりと存在します。WCAG 2.2のときに注を入れることしかできなかったのも、ヨーロッパの政府の承認のほうが、W3C会員の投票より優先されたからです。

WCAG JISでIDTを選ぶなら、W3Cにおける今後の戦いはほぼ絶望的なものとなるでしょう。

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