本issueは、規格本文(normative text)と注(informative note)の論理関係が、JIS規格として成立しているかどうか、という一点のみを扱います。個々の達成基準の是非や、日本語特有の事情、あるいは WCAG の技術的妥当性を論じるものではありません。
規格本文を否定する注
JIS規格本文に記載される規定は、適合性を判定するためのものです。一方、注(note)は参考情報であり、規定の背景説明、解釈を助ける補足、例示を目的とするものであって、規定の適用可否を左右したり、規定を否定したりすることはできません。
しかし、WCAG 2.2 には、本文で規定された達成基準について、
- 特定の書字体系では当該規定が使用されない
- その場合、当該条件を満たさなくても適合とみなされる
ことを明示的に認める注が存在します。
これは、本文で「満たさなければならない」と規定しつつ、注において「満たさなくてもよい場合がある」と述べていることを意味します。このような注は、補足ではなく本文を否定するものです。
具体的に言うと、達成基準 1.4.8 および 1.4.12 に付された注は、
- 本文で定めた提示条件・数値条件が
- 一部の書字体系には適用できない
ことを原規格自身が明示的に認めています。
そして、適用できない場合に代替となる normative な適合条件は本文中に示されていません。
これは、
- 規定は存在するが
- 適用できない場合があり
- その場合の判定基準は規格外に委ねられている
という状態であり、規格として成立しているとは言えません。
規格論としての結論
規格本文の規定に対して「特定の場合には適用できない」ことを認める注を付すことは、規格としての論理を破壊しています。
このような規定をそのまま normative として採用することは、JIS規格として成立しません。適用範囲や条件を本文で明示する、規定を修正または削除するなど、何らかの normative な補正が不可欠です。
本issueは、規格本文(normative text)と注(informative note)の論理関係が、JIS規格として成立しているかどうか、という一点のみを扱います。個々の達成基準の是非や、日本語特有の事情、あるいは WCAG の技術的妥当性を論じるものではありません。
規格本文を否定する注
JIS規格本文に記載される規定は、適合性を判定するためのものです。一方、注(note)は参考情報であり、規定の背景説明、解釈を助ける補足、例示を目的とするものであって、規定の適用可否を左右したり、規定を否定したりすることはできません。
しかし、WCAG 2.2 には、本文で規定された達成基準について、
ことを明示的に認める注が存在します。
これは、本文で「満たさなければならない」と規定しつつ、注において「満たさなくてもよい場合がある」と述べていることを意味します。このような注は、補足ではなく本文を否定するものです。
具体的に言うと、達成基準 1.4.8 および 1.4.12 に付された注は、
ことを原規格自身が明示的に認めています。
そして、適用できない場合に代替となる normative な適合条件は本文中に示されていません。
これは、
という状態であり、規格として成立しているとは言えません。
規格論としての結論
規格本文の規定に対して「特定の場合には適用できない」ことを認める注を付すことは、規格としての論理を破壊しています。
このような規定をそのまま normative として採用することは、JIS規格として成立しません。適用範囲や条件を本文で明示する、規定を修正または削除するなど、何らかの normative な補正が不可欠です。