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規格本文を否定する注はJIS規格に入れられない #1940

@murata2makoto

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@murata2makoto

本issueは、規格本文(normative text)と注(informative note)の論理関係が、JIS規格として成立しているかどうか、という一点のみを扱います。個々の達成基準の是非や、日本語特有の事情、あるいは WCAG の技術的妥当性を論じるものではありません。

規格本文を否定する注

JIS規格本文に記載される規定は、適合性を判定するためのものです。一方、注(note)は参考情報であり、規定の背景説明、解釈を助ける補足、例示を目的とするものであって、規定の適用可否を左右したり、規定を否定したりすることはできません。

しかし、WCAG 2.2 には、本文で規定された達成基準について、

  • 特定の書字体系では当該規定が使用されない
  • その場合、当該条件を満たさなくても適合とみなされる

ことを明示的に認める注が存在します。

これは、本文で「満たさなければならない」と規定しつつ、注において「満たさなくてもよい場合がある」と述べていることを意味します。このような注は、補足ではなく本文を否定するものです。

具体的に言うと、達成基準 1.4.8 および 1.4.12 に付された注は、

  • 本文で定めた提示条件・数値条件が
  • 一部の書字体系には適用できない

ことを原規格自身が明示的に認めています。

そして、適用できない場合に代替となる normative な適合条件は本文中に示されていません。

これは、

  • 規定は存在するが
  • 適用できない場合があり
  • その場合の判定基準は規格外に委ねられている

という状態であり、規格として成立しているとは言えません。

規格論としての結論

規格本文の規定に対して「特定の場合には適用できない」ことを認める注を付すことは、規格としての論理を破壊しています。

このような規定をそのまま normative として採用することは、JIS規格として成立しません。適用範囲や条件を本文で明示する、規定を修正または削除するなど、何らかの normative な補正が不可欠です。

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