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Photo Album

写真アルバムアプリ。 プライベートで使うことを想定している為、レスポンシブデザインではなく完全にモバイル向けのデザイン。

対象ブラウザ: 新しめの Android Chromium (一部 Firefox では動かない API・CSS を使用、Android での使用を想定しているので Safari はよく見てなかった)

モチベーション

今までは既存の某メッセージアプリにあった写真アルバム機能を使用していたが、そちらでは以下の点で物足りなさを感じていた。

  • 写真が追加順で表示され、並び替えることができない。
  • アルバムも新規作成順・更新順で表示され、並び替えることができない。
    • 更新順である為、過去に作成したアルバムに追加忘れ等で写真を新しく追加すると一番上に来てしまう。
  • 画像が圧縮されて劣化してしまう。

これらの点を改善したものを作ろうと思い、このアプリの開発に取り掛かった。

機能

  • Email / OAuth での認証機能
  • アルバム・写真データの作成・更新・削除 (CRUD)
  • 画像アップロード
  • 画像変換 (サイズ変換、avif 変換) (サムネイルのみ)
  • 写真アイテムの並び替え
  • Material Design like なアニメーション
  • PWA 対応

構成要素・技術スタック

名前 説明 URL
React 言わずとしれた UI フレームワーク。 https://ja.react.dev/
TypeScript 言わずとしれた言語。 https://www.typescriptlang.org/
React Router フルスタック Web アプリを開発できるフレームワーク。 https://reactrouter.com/
React Hook Form フォームバリデーションライブラリ。 https://react-hook-form.com/
better-auth 認証管理ライブラリ。今回は主に OAuth での認証用に使用。 https://www.better-auth.com/
drizzle ORM ORM ライブラリ。今回は Cloudflare D1 と連携させて使用。 https://orm.drizzle.team/
valibot 軽量バリデーションライブラリ。 https://valibot.dev/
Material Design 普段 Android に馴染んでいるので馴染みのある Material Design を選択。 https://m3.material.io/
CSS Modules スタイリングの自由度が高く、特定ライブラリに依存しにくい理由からこちらを選択。 https://github.com/css-modules/css-modules
React Aria / React Aria Components アクセシビリティに特化したライブラリ。今回はプライベート用ということもあり一部のコンポーネントでのみ使用。 https://react-spectrum.adobe.com/react-aria/index.html
Cloudflare Workers / D1 / R2 / Images いわば Cloudflare スタック。プライベート用なら無料プランの範囲内で収まるはず。 https://developers.cloudflare.com/workers/

技術選定理由

  • React Router
    • 使い慣れているというのが大きかった。他の候補は Next.js と Tanstack くらいか。
  • React Hook Form
    • conform も候補の1つではあるが、プライベート用ということ、JS をモリモリに使った Web アプリとして作ることを前提としていた為プログレッシブエンハンスメントを考慮しないことを選択したことからこちらを選択。
  • better-auth
    • NextAuth.js を事実上吸収するなど、今一番勢いのある認証管理ライブラリであると判断。他の候補としては Remix Auth があるが、better-auth の方が多機能で開発スピードを早められると考えこちらを選択。
  • drizzle ORM
    • Prisma より軽く、シンプルで、使い慣れているから。とくに Cloudflare Workers では乗せられるアプリのサイズに制限があることから、軽量であることのアドバンテージは大きい。他の候補は kysely だが、こちらは使い慣れていないので見送った。
  • valibot
    • zod より使い慣れていて、RHF や drizzle との連携もできることからこちらを使用。
  • CSS Modules
    • まだ Chromium でしか使えないような CSS の新機能も積極的に試していきたかったので、CSS-in-JS のように機能追加や型の対応を待つ必要がないこちらを選択。また、Material Design という既存のデザインシステムを実装できる自由度が欲しかったので Tailwind CSS も見送った。
  • React Aria / React Aria Components
    • 主に RangeCalendar コンポーネントと ImageGridList コンポーネントで使用。複雑なカレンダー周りの処理と選択可能なリストアイテムの実装をこのライブラリに任せた。他に Ark UI も候補の1つだったが、そちらでは1つ問題が起きてしまったので見送った。
  • Cloudflare スタック
    • 手軽に使い始めやすく、バックエンドの処理を全てこれで完結できるというメリットが大きかった。Supabase はオブジェクトストレージが R2 より小さいのが難点。

ハマった点とその対処

1. 認証機能のタイムアウト

開発サーバ上で問題なく動作していたのでデプロイしたところ、本番環境では認証時にタイムアウトして失敗する問題が起きた。 原因を調査したところ、認証管理用に使用している better-auth ライブラリのパスワードハッシュ化処理で実行時間が長くなってしまい、Cloudflare Workers の実行時間制限に引っかかっていたことがわかった。 issue: better-auth/better-auth#969

issue に書かれていた対処法として、JavaScript で書かれているハッシュ化の処理を Web Crypto API (厳密にはそれを使用した node:crypto のポリフィル)を使用したものに書き換えることで、実行時間を短縮できるとのコメントがあった。 そのコメントを参考に書き換えることで、実行時間が劇的に短縮され、タイムアウトが発生しなくなった。

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