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ReadingAgileSamuraiInOimachi 1st
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2011年08月10日(水)に開催しました。
- 第I部「アジャイル」入門
- 第1章 ざっくりわかるアジャイル開発
- 第2章 アジャイルチームのご紹介
- どうやって実現しよっか、という相談が抜けている
- 「この箱にりんごを30個まで詰めたら発送しよう」みたいなことだけが決まった状態で開発がスタートする
- いやいや、30個も入らないよね
- 25個しか入らない、ってなった場合はどうするの
- …とか、そういうことを相談するのが「計画立案」だよね
- 「計画」という言葉が指すものが、色々と違っていたりする…?
- それって計画じゃなくて「こうなったらいいよね」っていう「願望」じゃないの…?
- マネージャは「スムーズに進めたい」「滞りなく進めたい」
- ふつうにやれば何も起きないはず (?)
- この本に書かれている「アジャイルチーム」には
- マネージャ的な人は出てこない
- 人を徹底的に管理してやるぞ、という雰囲気は感じない
- 「なにも起きないといいね」を祈ることが「マネジメント」なの…?
- フロンティア・スピリッツについて
- 価値の探求は「開拓」だよね
- 船に乗せられて「1年で大陸を3つ発見してきて」って言われたら…?
- 「発見が遅れているなら徹夜してがんばって」
- それは船に乗っていないから言えることだよ
- 船に乗らない国王がいたら、そういうプロジェクトもあるかも
- 顧客と一緒に船に乗ろう! プロジェクトは航海だ
- 「夏休みの自由研究」はアジャイルっぽいかも
- 最初につくろうと思っていたものがあって、でもつくってみたらぜんぜん違うものになって、それを提出した
- うちのチームメンバーが年末年始の連休が明けたときに「自由研究」の成果を見せ合うの、あれいいよね
- 何もしなければ、ただの0点 (決して減点されることはない)
- 何かつくってくれば、モノに応じて「いいねー!」「これはすごい」等のプラスの評価を獲得できる
- 途中経過でもいいからお披露目すればプラスになるので shippable を意識する
- 加点式の評価の仕組みが(明示的にでも/暗示的にでも)あれば、アジャイルになりやすいのでは…?
- 持ち点100から始まって、ミスの度に減点されていくような雰囲気の中では、価値の探求がなされなくなる
- 価値を「勝ち取る」という発想で前のめりに行動できる状態にあるかどうか
- そのためには「プロジェクトが達成する価値」をきちんと理解しておく必要がある
- 信頼って、なんだろうねえ
- 信頼貯金って、なんだろうねえ
- 信頼貯金って、どこに宿るものだろうねえ
- 人に宿る?
- 人と人の間に宿る?
- 人々がいる場に宿る?
- 信頼貯金を積み上げるために、ぼくらが為すべきことはなんだろうか
- 一緒に困難を乗り越えるのが大事だと思う
- まわり道で困難を避けるだけ、先延ばしにするだけ、では、問題は起きないかもしれないけれど、信頼貯金も増えない
- 相手が大事だと感じているものを理解しよう
- 「プロジェクトを始めるときにこんな質問をしてみたらどうだろう?」の4つの質問は、いいね
- 船員たちと一緒に、開いた穴をふさいだり
- 最初はからっぽ、プロジェクトの開始時点から積み上げていくもの
- 最初は100で、何も問題がなければ上手くいく、というものではないと思う
- 「さぁ、あなたたちは新しいチームです! 今日からお互いを信頼してがんばってください!」…なんか違う感じ
(メモどころではありませんでした)
From @garden_tree
- 議題1
- 我々の仕事は"決まった航路を運行する事"ですか?、"新大陸までの航路を見つける事"ですか?
- あなたは船に乗りますか?乗りませんか?(船に乗るには"死なない覚悟"が必要です)
- あなたはこの航海に何の貢献をしますか?(船に乗りますか?資金の提供をしますか?航海の手伝いをしますか?)
- 議題2
- 航海の質は評価方法によって決まります。
- 適切な人数のチームがあれば互いに評価します。
- 評価されたいのは"王様"より"仲間"です。
- 議題3
- "同じ釜の飯を食った"仲間であれば信頼出来ます。
- 一方的に信頼を得る事に価値はありません。
- 議題4
- 誰もが航海に命を賭けれるわけではありません、そして船に乗る事だけが航海ではありません。
- "弟子入り"は船に乗る必要があるので覚悟が必要です。
From @kei_s
- 日々の中で、「計画」という言葉が指すものが違っているのに言葉は通じてしまうので、すれ違いが起きることがあった
- 「滞りなく進む」ことと、「価値をつくりだす」ことはぜんぜん違う
- けど、「滞りなく進む」ことが良いことだとされている文化はありそう
- なにも起きないことが評価されるのだとしたら、「管理」に主眼が向くのは理解できる
- それはものづくりじゃないなぁ
- 辺境・フロンティアを開拓することこそ価値をつくりだすこと
- 船乗りのメタファーがとてもよい
- 大人の自由研究はとてもよい
- チームメンバーに作ったものを見せて、いいね!って言われたい。いいね!と言ってあげたい
- 「自分が大切に思う価値は何か?」を伝えるチャンス
- 「前のめり」であれば、既に8割くらい大丈夫な気がする
- (私が議題を出しました) 信頼貯金を積んだ体験、減ってしまった体験を聞きたかった
- 「一緒の船で一緒に穴をふさぐ」体験は、信頼が生まれそうに思える
- 一方的に信頼されることとは違う
- 「信頼貯金は最初はからっぽ」に対して、不安になる人がいるのかもしれない
- 「信頼はあるはず」と思うことと「滞りなく進むはず」は根っこが同じものかもしれないと感じた
- (私が途中で議題を出しました) 本には、「で、どうする?」がなかったので聞きたかった
- 最初の印象では、「できるひと」「できないひと」がキッパリ別れていると言いたいのかと感じた
- そうだとしたらとてもつらい
- 話していて、「周波数の違い(波長が合う合わない)」ということだと理解した
- 周期が長い短いがあるだけで、1 or 0ではない。(長い短いが良い悪いでもない)
- 振動に影響できるポイントはあるはず
- ノッてくる話題で盛り上がって、少しでも伝えたい事を伝えてみるとか
- みんな一緒の周波数にすることが目的じゃない
- チームを組むには周波数が合う人とやればよい。周波数が違えば、別なチームを組めばいい
- 「弟子入り」は、同じ周波数を体験させることかも
- 最初はすべて0点。不安かもしれないけど積み上げればいい
- 価値はフロンティアにある
- みんながみんな危険な航海に出ることはない。停泊地でお世話になったらちゃんと感謝する
- もし一緒に航海にでるなら、信頼できる人と周波数を合わせて目的地へ向かいたい
From @june29
「アジャイルチームってなんだろうなぁ」を考えながら読書会の時間を過ごしました。これまでに、色々なチームに属しながら活動してきましたが、チームとしてうまくいったな、という例と、うまくいかなかったな、という例があって、それらを分かつものはなんだろうか、知りたいと思っています。たとえば、自分がチームを盛り上げていくべき立場になったときに、どのような雰囲気を大事にし、どのようにふるまっていけばいいか、自分なりの具体的なアクションが見つかることを期待して、参加しました。
きっと、アジャイルチームが大事にすべきは「メンバーの力をどんどん引き出す」ことだと思います。メンバーの挑戦を歓迎し、挑戦の結果、高い成果を挙げたときには、そこに生まれる尊敬を育てること。自分が属するチームの中では「どんどんやろう」の空気を大切にしたいと思いました。そのためには、その場の評価は、減点方式ではなく加点方式と感じられるような文化をつくることが肝になりそうです。
議題4については、なかなかむつかしいですねえ。ぼくは、ソフトウェア開発は、とっても厳しいお仕事だと思っていて、それは、プロのアスリートやプロのアーティストに近い性質を持っていると考えます。もしこれが野球なら「プロ野球選手」と「趣味で野球をやっている人」が同じチームに所属して、同じ練習メニューをこなすことが、どちらにとっても嬉しくない状況であると、すぐに分かるのではないでしょうか。しかし、一口に無責任に呼称される「プログラマ」は、色んな対象をまるっと含んでいて、業界の中でも整理されていない、よろしくない現状があると思います。
それでも、プロ野球選手と趣味の野球選手が「楽しそうにキャッチボールをしている様子」は思い浮かべることができるので、そういった接点を見つけて、それ自体はよいことであると大事にして、どちらかがどちらかを駆逐するでもなく、なんとか棲み分けてやっていくしかないんじゃないかなあ。自分はというと、なるべく波長やリズムの合う人、野球の習熟度が近しい人だったり、野球への想いの深さが近い人、プレイスタイルが似ている人などを見つけてチームを組むようにしています。そもそもお互いにとって嬉しくない状況に陥らないように、と、コミュニティ活動などを通じて、うまくやれそうな相手を見つけるようにしています。
今回の会で面白い発見だったのは、チームが組まれたときの持ち点を「0」と思っている人と「100」と思っている人がいるのではないか、という仮説です。自分は前者です。チームが組まれたら、そのときから、信頼貯金を少しずつ貯めていったり、他のメンバーが大事にしているものを少しずつ理解していったり、そういう日々がはじまると思っています。チームとして出発する準備が整うまでは、基本的にすべてのことは「うまくいかない」のです。自分が考えもしなかったようなことが起きると思っています。
一方、スタート時は「100」だと捉えている人もいる気がします。その人たちにとっては「大きな揉め事やトラブルがなければ、プロジェクトは滞りなく進む」というものなのかもしれません。もしそういった考えを持っている人と接するときは、焦らず丁寧に、自分の認識を伝えていきたいと思うようになりました。